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カテゴリ:学び

認知症のかたに寄り添うケア~バリデーション(2020.1.21~28)

【目的】
認知症者とのコミュニケーション法のひとつである「バリデーション」を紹介し、認知症だけでなく、広く高齢者にやさしいコミュニケーション方法を学ぶことを目的とする。
また、高齢者や認知症施策に力をいれる大和市において、認知症予防だけでなく、認知症への理解や、その付き合い方のひとつを提示することによって、「認知症1万人時代に備えるまちやまと」宣言が目指す、互いに支え合うまちづくりを推進する一助となることをねらいとする。


【取組み内容】
「バリデーション」は、認知症高齢者とコミュニケーションを行う方法の一つとして、アメリカで考案されました。認知症のかたに寄り添い、共感と受容に焦点をあてたコミュニケーション法です。
講師は、公認日本バリデーション協会代表、公認バリデーションティーチャーの正垣幸一郎さんにお願いしました。

講座では、認知症の人の行動や言葉にはすべて意味があり、それをどう理解するのか、また、どう寄り添い、共感すればいいのかということを、演習も交えながら学びました。
正垣さんは、バリデーションについて各地で講演活動もされていますが、高齢者福祉施設で認知症者をケアする立場でもいらっしゃいます。実際に施設で関わられていたかたの事例なども用いながらわかりやすくお話してくださいました。


【成果】
講座には、認知症の家族をお持ちの方、介護職の方、地域で支援活動をされている方など、実際に認知症者と関わりをもつ方が多く参加してくださいました。
認知症の家族を持つ方からは、「受け止め続けるのがつらい」「同じことを繰り返されるとつい怒ってしまう」という声も聞かれました。
そういった声には、「常に受容し続けようとしなくてもいい。一日に少しでも、ここはという一瞬だけでも集中して聞く姿勢を持てばいい」、「対応のパターンを増やして、介護者自身もできた事を感じる自己肯定が必要」、「解決できなくてもいいので、他の人と話をすることができる場所を持つこと」など、正垣さんの経験をもとに、介護者へのアドバイスもたくさんお話してくださいました。
講座後のアンケートでは、「認知症への理解が深まった」「実践してみたい」など前向きな感想を多くいただきました。

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