ホールでお会いしましょう！

芸術文化ホールです。
今回のコロナの影響で、本当にたくさんの公演や発表会などが中止となりましたが、皆さんの中にも大きな災害が起きると、「人間が生きていくうえで芸術やエンターテイメントが果たす役割ってなんだろう？」と考えたことがある方がいらっしゃるのではないでしょうか？
災害が起きた直後、命と衣食住が確保できない中では、芸術は本当に無力だと感じます。しかし、そこから一歩前進して困難な状況を打破するためには、芸術やエンターテイメントは必要不可欠なものになるのだと思います。辛い気持ちから抜け出し、失ったものと向き合いながら前に進むには、本当に強い気持ちやエネルギーが必要です。音楽や演劇などの様々な芸術には、私たち個々の心の深い部分を様々な形で支え、共感し、叱咤激励しながら引っ張ってくれる力があると思うのです。1つの歌が、1つのシーンがきっかけになって、いろんなことを思い出したり元気になった・・・そんなこともありますよね。やまと芸術文化ホールではこれまでたくさんの公演を開催してきました。このチラシをご覧になって、いろんなことを思い出される方も多いのではないでしょうか。

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では、劇場やホールの存在意義とは何でしょうか？
映像やＣＤなどが「再現できるもの」であるのに対し、劇場での公演は決して再現できない「一期一会」ものです。ステージと客席が一体となって、まさに「見えない力」が生まれる場所であり、その空間そのものが非日常となります。それは、日常の中で繰り返し楽しむことができるものとは全く異なる瞬間芸術だと思います。
今回のコロナは、10年前には想像もできなかった新しい芸術の楽しみ方も生まれ、今後に大きな可能性をもたらしました。一方で、劇場やホールでは、少なくともしばらくの間はこれまでと同じ形での公演は難しいのかもしれません。しかし、他の人の息遣いが感じられる距離で、言葉ではない意思疎通が行われるステージ、そしてその「場」をお客様と共有し、会場にいる全ての人々の感情が入り乱れることで完成する「生のステージ」が、いかに身近で大切なものだったかを際立たせたとも感じます。
非日常の空間、多くのお客様と多くの人が立つステージは、必ず完全な形で戻ってくると信じています。芸術は真の「心の健康」に繋がっているという気持ちを忘れずに、今は健やかにステイホーム！ホールでお会いしましょう！