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生涯学習センター
カテゴリ:市民参加、地域連携、学び

「私たちの引地川 ~再生の軌跡をたどり、川の未来を考える~」(2020.12.25~2021.2.10)

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【目的】
大和市民にとって大変身近な存在である引地川。引地川は昭和40年代中頃からの急激な市街化によって、流域の保水・遊水機能が低下し、多くの災害をもたらし、川にはゴミが散乱、かつては厄介者の川だった。それが下水処理の向上、治水事業の整備、地域住民の地道な清掃活動等によって、多くの人に親しまれる川に蘇りつつある。
引地川の環境の変遷、都市河川と地域との関わり、地域ボランティアの活動ついて、受講者が知識を深め、受講生が暮らす地域への認識をあらたにする講座とする。


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【取り組み内容】
講座は12月25日から3回にわたって、テーマごとに講演を行いました。
第1回目は神奈川県立生命の星・地球博物館の主任学芸員、苅部治紀さんに、「川を通して環境を考える~都市河川の価値はどこにあるのか~」について、講義をしていただきました。
最初に苅部さんが生物調査をしている小笠原諸島の現状から、日本の生物が外来種の驚異的な侵略をうけ、危機的な状況であることを説明、後半は苅部さんが保全活動にかかわった都市河川や沼での調査結果から、引地川にも生息しているブラックバスやアメリカザリガニの危険性、本来の生態系のバランスを保つことの重要性等について解説しました。
美しく清らかだった池が、アメリカザリガニの大繁殖でわずか3年弱で緑色に濁り、在来種が絶滅してしまった様子に、参加者からどよめきが起こりました。引地川でもアメリカザリガニは増えつつあり、他の外来種同様に警戒と駆除が必要との声が聞こえました。
第2回目は神奈川県県土整備局の職員がこれまでの引地川の整備について、元大和市役所職員の岩田誠さんがふれあい広場での自然護岸復活の経緯と概要について、講義をしました。引地川は県道丸子中山茅ケ崎線より上流を大和市が管理、下流を神奈川県が管理しています。
岩田さんは当初の河川改修計画では石積みだった護岸が、市民からの要望に応えて計画を変更し、コンクリートを剥がし近自然工法による自然護岸が誕生したこと、その後要望した市民が護岸管理を行うようになった経緯等について解説。一直線のコンクリート護岸が緩やかな曲線の緑豊かな河岸となり、人が憩う場に変化する様子を画像で見ることができました。
会場には自然護岸工事の際に、川岸に埋めた資材と同様品を展示。中にはヤシの繊維等が入っており、護岸を支える柳の苗の土台になりました。今は自然に還り、護岸と一体となっています。
第3回目は引地川の護岸保全、ゴミ拾い、生物生息調査等を行なっているボランティア団体が、これまでの活動と、複数団体が連携をして行政の協力を得ることができた経緯、30年以上にわたり活動を続けてきた理由等について、講義とフリートークをしました。
講師をされたのは、平成2年の河川改修工事の要望書提出から引地川にかかわっている、“引地川・下福田子どもの水辺協議会”書記の鈴木恵美子さん、引地川の生物調査も担当し、専門家の指導を受けながら学会で発表もした“引地川かわくだり実行委員会”委員長・“柳とあそぼう引地川”代表の飯塚栄子さん、自治会の役員としてゴミ拾いをしたのをきっかけに、様々な団体と連携し、地元の子供達とも活動をする、“引地川水とみどりの会”事務局長の五味尚生さんのお三方です。ご苦労はあるものの、明るくエネルギッシュに活動を楽しんでおられる様子がお話からわかり、参加者に大変好評でした。


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【成果】
アンケートでは「あらためて引地川について考えるきっかけになった。」、「川とのつながりが人とのつながりを作っていく、というお話が聞けて良かった。仲間が出来、楽しんで出来る活動がうらやましい。」、「あまりテーマにならない、川での環境活動をメインテーマにしたこと、講師がバラエティーに富み、良かった。」等の感想が寄せられ、参加者が引地川について知識を深め、地域について認識をあらたにするという目的を達成することができました。
身近な川の環境が、多くの方の地道な努力によって築き上げられたものであることを知ることで、自身が暮らす地域に関心を持ち、地域とのかかわりについて考えるきっかけになっていただければと思います。

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