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主催事業

【終了しました】
【予定枚数終了】
造形作家 玉田多紀展 ダンボール恐竜の世界

「これがダンボールでできているの?」と思わせる生き物たち―。
普段の日常の中で身近に使っているダンボールに、造形作家 玉田多紀が命を吹き込み生まれた恐竜、生物たちの数々。ギャラリーに所狭しと登場します!
躍動感溢れる恐竜や生き物の中から自分のお気に入りがみつかるかもしれません。
生き生きとした姿をぜひ体感してください。
展覧会の関連イベントとして、 「玉田多紀のギャラリークルーズ」も開催します。

★ピックアップに玉田さんへのインタビューを掲載!ぜひご覧ください。★
【予定枚数終了】造形作家 玉田多紀展 ダンボール恐竜の世界
チラシ ダウンロード[PDF]
日    時 2023年318日(土)〜2023年326日(日)
10時00分開場/17時00分閉場
土・日・祝日は19時閉場。入場は日時指定制。
出    演 造形作家 玉田多紀
内    容 造形作家 玉田多紀によるダンボールを使用して制作した生き物の立体作品を展示
入場時間 入場は日時指定制となっております。
各日の入場開始時間は以下の通りです。入場の際は、事前申込の入場券(無料)が必要となります。
「チケット購入」ボタンよりお申込みください。
指定された入場開始時間より、30分以内に入場してください。

■3月18日(土)、3月21日(火)、3月25日(土)、3月26日(日)
10:00/10:15/10:30/10:45/11:00/11:15/11:30/11:45/12:00/12:15/12:30/12:45/13:00/13:15/
13:30/13:45/14:00/14:15/14:30/14:45/15:00/15:15/15:30/15:45/16:00/16:15/16:30/16:45/
17:00/17:15/17:30/17:45/18:00

■3月19日(日)
12:00/12:15/12:30/12:45/13:00/13:15/13:30/13:45/14:00/14:15/14:30/14:45/15:00/15:15/
15:30/15:45/16:00/16:15/16:30/16:45/17:00/17:15/17:30/17:45/18:00

■3月20日(月)、3月22日(水)、3月23日(木)、3月24日(金)
10:00/10:15/10:30/10:45/11:00/11:15/11:30/11:45/12:00/12:15/12:30/12:45/13:00/13:15/
13:30/13:45/14:00/14:15/14:30/14:45/15:00/15:15/15:30/15:45/16:00
会場内
紹介動画
【造形作家による会場内のご紹介】
 造形作家ご本人によるご案内で、展覧会の会場内がご覧いただけます。

会    場 ギャラリー
料    金 無料(要事前申込制)

※本展覧会は事前申込制の入場券が必要です。
 入場の際に入場券をご提示いただきますので、予約申込後には
 必ずチケット(入場券)のお引き取りをお願いいたします。
 セブンイレブンでのお引き取りを選択された場合、手数料が発生致します。
※申込は「チケット購入」のボタンよりお申込みください。
※本展覧会は日時指定制です。入場開始時間から30分以内に入場してください。

チケット発売 2023年1月14日(土) 10時申込開始
お問い合わせ 芸術文化ホール 電話.046-263-3806
注 意 事 項 ※0歳からご入場いただけます。0歳からも入場券が必要です。
※会場の混雑の具合により、入場をお待ちいただく場合がございます。予めご了承ください。
※本展覧会はご入場後の再入場はできません。
※新型コロナウイルス感染防止対策として、検温、消毒、換気などをいたします。
※マスクを着用してのご来場、ご鑑賞をお願いいたします。
※展示中止を除く、申込後の入場券の変更・取消はできません。
※止むを得ない事情により内容の一部変更になる場合がございます。ご了承ください。

*お知らせ*
3/13より「劇場、音楽堂等における新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドライン」の改定を受け、
感染予防対策の運用を一部変更いたしました。詳細は当館ホームページのお知らせ欄“【主催公演】 チケットご購入の皆様へのお願い(3/13更新)”をご確認ください。
  • 造形作家 玉田多紀  Tamada Taki

    1983年兵庫県生まれ 2007年多摩美術大学造形表現学部造形学科卒業
    古紙ダンボールのみを使用し生き物の造形美や性質を独自の視点で捉えた立体作品を制作。
    国内外の展覧会、ウインドウディスプレイ、TVメディアやワークショップでも精力的に活動。ダンボールの強度と柔軟性を生かした独自の技法を美術教育の現場でも広めている。

    2007年 トーキョーワンダーウォール公募入選
    2010年 YOKOHAMA創造界隈ZAIMコンペ受賞
    2010年 世田谷区芸術アワード“飛翔”生活デザイン部門受賞

    ©Taki Tamada

●造形作家 玉田多紀さんにインタビューを行いました。

――ものづくりを始められたきっかけについて教えてください。

玉田 物心が付いてから、何かをつくるということが好きで、将来は「絵描き」になりたいと思い、美術大学に進学しました。座って絵を描くことよりも、少し体を動かすような作り方が自分に合っているかなと思い始めたことが、素材に行きつくきっかけになりました。

――少し体を動かすような作り方が合っていると思われたところから、立体作品をつくりはじめたのでしょうか?

玉田 美術大学で学んでいた時は、平面の作品を作成していましたが、平面に落し込むというルールがあったからこそ、色々な表現が生まれました。

 そのような中で、素材をダンボールに決めて平面に落し込んだ時に、ただ貼るだけだと面白くないので、剥がしてみる、水を使ってみるなど、テイストやディティールの違うものを模索しました。それが表現の幅が増えることに繋がりました。大学を卒業してから立体の作品を作り始めました。

――ダンボールで恐竜や動物をつくろうと思ったきっかけを教えてください。

玉田 油絵を学ぶ中で、様々な画材を試し、最後は枝や木の実、落ち葉などの身近な自然の素材を取り入れました。その延長として、自然素材の雰囲気を保ちつつ、自分で美しい形をつくっていける素材がダンボールでした。折る、ちぎる、貼るという手遊びからつくることができるダンボールの素材は自分に合っていると思いました

ダンボールで作品をみせるには「命あるもの」が良いと思い、「動物」を作り始めました。ただ、「動物」は実在しているので、もっと創造した感じで作りたいと思い、行きついたのが恐竜です。恐竜は骨が発掘されている現実味と、姿形は人が創造した部分の両方を備えていて、そこが他の生き物にはない魅力だと感じています。

最初につくった恐竜的なものは15mのドラゴンです。

作るのであれば、大きい作品をつくりたかったのと、工作の範囲を超えたものにしたいという作家としての考えもありました。

ダンボールという素材は、工作の域を越えない素材ではありますが、それを超えるためには、「何をつくるか」「どのように作るか」を考え、大きいものを作ろうと思いました。当時のアトリエの中で作ることのできる、最大のサイズで作成しました。

――作品が大きいと重心をとるのが大変だと思いますが、どのように作られていますか?

玉田 まさに重心をとるのが大変です。ダンボールの重さがどのくらいになるのかがわからないため、ひとまず作ってみるというやり方です。足を作ってみる、首を作ってみるなど、まずパーツをつくり、つなぎ合わせて調整しています。

首の中は空洞にし、足の中にはダンボールを詰めてバランスをとったりもしました。制作直後は水分も含んでいるため、乾燥させて1週間後くらいに、再度確認して作っています。

大きな作品は、乾燥させていると「ミシッ」というような音がして、古い家のようにダンボールが呼吸しているような感じをうけます。あまり乾燥していると痩せたりもするので、生きているような感じがします。

――ダンボールの魅力や、作品を生み出す楽しさ、面白さについて教えてください。

玉田 柔らかいのに強度があり、重すぎないという、色々な素材の良い面を持ち合わせています。また、特別な道具がいらず、手遊びに似た感覚ですぐに作れるところが魅力と面白さです。ダンボールは、今やどこの家にも1箱はあるという身近で親近感が湧く素材だと思います。

ダンボールの特徴として、人の手を介している人工物ということもあり、人間の消費の跡のような象徴でもあると思います。そのダンボールがあればあるほど、人がどれだけ暮らしの中で何かを消費していることがわかったり、人間の何かを表していたりと、意味がある素材だと思います。そう意味でも、作品を作る上で「意味深な素材」とも思いますし、テーマやコンセプトなど表現しやすいのだと思います。

作品を作った後に、作品を見る人の驚きや笑顔も含めて「作る」ことと考えています。作品を他の方に見ていただいて喜んでもらえるか、驚いてもらえるかを常に考えています。

――展示のみどころや、皆さんへのメッセージをお願いいたします。

玉田 美術展となると「敷居が高いな」と感じたり、「難しそう」と思えるような「壁」の部分を取り除いて、「難しそうで難しくない。」「難しく見ようと思えば難しく見える。」などの楽しみ方があると感じてもらいたい。小さな子どもの目線からも楽しめ、「面白そうだから行ってみよう」「見たら作りたくなった」という展覧会にしたいと思います。

見るだけではなく、「体験する」、「少し触れてみる」、「作ってみる」など、見たら作りたくなる内容にしたいと思います。是非会場で「体感して、体験して」ください。

「ものづくり」は、自分の考えや力を信じて、自分で答えを出すようなところがあると思います。人間に必要な力とも言える「自分で考える」、「自分で作る」、「自分で答えを出す」というようなことを、作品を見た後に感じていただけると嬉しいです。

★PDF版はこちらをご覧ください。(PDF:422KB)