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宮田 大&福間洸太朗 デュオ・コンサート
チェロとピアノの対話に耳を傾け、一音一会の音楽を堪能する珠玉のコンサート名実ともに日本を代表するアーティストとして国内外で活動を繰り広げるチェリスト・宮田大と、2024年にデビュー20周年を迎えたピアニスト・福間洸太朗の二人が饗するデュオ・コンサート。
情感にあふれる豊かな表現力、丁寧に、そして繊細に積み上げられていく二人の音楽は、聴衆の心に深く響きわたり、心に突き刺さること間違いなし!
圧巻のデュオをお聴き逃しなく!
日 時 |
2025年2月22日(土) 13:15 開場/14:00 開演 |
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出 演 | 宮田 大(チェロ) 福間洸太朗(ピアノ) |
曲 目 | ベートーヴェン:モーツァルト『魔笛』から「恋を知る男たちは」の主題による7つの変奏曲 変ホ長調 WoO.46 ベートーヴェン:チェロ・ソナタ 第2番 ト短調 Op.5-2 ショパン:華麗なる変奏曲 変ロ長調 Op.12 ※ピアノソロ ショパン:チェロ・ソナタ ト短調 Op.65 |
会 場 | メインホール |
料 金 | S席:4,500円 A席:4,000円 (全席指定・税込) ※未就学のお子さまのご入場はご遠慮いただきます。 |
チケット発売 | 2024年11月20日(水) 友の会会員先行:2024年11月20日(水)10時~11月22日(金)18時※友の会先行発売はネットのみの取り扱いです。※ネットでチケットを購入される際は、事前に「友の会」へのご登録が必要となります。一般発売:2024年11月23日(土・祝)10時~※一般発売日初日の窓口販売はいたしません。インターネット・電話のみの取り扱いです。 |
お問い合わせ | 芸術文化ホール 電話.046-263-3806(9時~18時) |
注 意 事 項 | ※中止の場合をのぞき、チケットの変更・取消・払い戻しはできません。 ※やむを得ない事情により内容に変更が生じる場合がございます。ご了承ください。 |
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- 宮田 大(チェロ)
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2009 年ロストロポーヴィチ国際チェロコンクールにおいて、日本人として初めて優勝。これまでに参加した全てのコンクールで優勝を果たしている。その圧倒的な演奏は、作曲家や共演者からの支持が厚く、世界的指揮者・小澤征爾にも絶賛され、日本を代表するチェリストとして国際的な活動を繰り広げている。
スイスのジュネーヴ音楽院卒業、 ドイツのクロンベルク・アカデミー修了。
チェロを倉田澄子、フランス・ヘルメルソンの各氏に、室内楽を東京クヮルテット、原田禎夫、原田幸一郎、加藤知子、今井信子、リチャード・ヤング、ガボール・タカーチ=ナジの各氏に師事する。
これまでに国内の主要オーケストラはもとより、パリ管弦楽団、ロシア国立交響楽団、ハンガリー放送交響楽団、S.K. ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団、スロヴァキア・フィルハーモニー管弦楽団などと共演している。
近年は国際コンクールでの審査員や、ロームミュージックセミナーの講師を務めるなど、若手の育成にも力を入れている。
録音活動も活発で、トーマス・ダウスゴー指揮、BBCスコティッシュ交響楽団との共演による「エルガー:チェロ協奏曲」をリリース。欧米盤が、欧州のクラシック界における権威のある賞の一つ「OPUS KLASSIK 2021」において、コンチェルト部門(チェロ)で受賞するなど、海外からの評価も高まっている。
最新アルバムは、2023年10月に『VOCE‐フェイヴァリット・メロディー‐』をリリース。
マスメディアでも「小澤征爾さんと音楽で語った日~チェリスト・宮田大・25歳~」「題名のない音楽会」「徹子の部屋」「クラシックTV」などへ出演している。
使用楽器は、上野製薬株式会社より貸与された1698 年製A. ストラディヴァリウス“Cholmondeley”である。
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- 福間洸太朗(ピアノ)
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20歳でクリーヴランド国際コンクール日本人初の優勝およびショパン賞受賞。
パリ国立高等音楽院、ベルリン芸術大学、コモ湖国際ピアノアカデミーにて学ぶ。
これまでにカーネギーホール、リンカーン・センター、ウィグモア・ホール、ベルリン・コンツェルトハウス、サル・ガヴォー、サントリーホールなどでリサイタルを開催する他、クリーヴランド管弦楽団、モスクワ・フィルハーモニー管弦楽団、イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団、フィンランド放送交響楽団、ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団、トーンキュンストラー管弦楽団、NHK交響楽団など国内外の著名オーケストラと多数共演、50曲以上のピアノ協奏曲を演奏してきた。2016年7月には故ネルソン・フレイレの代役として急遽、トゥールーズ・キャピトル国立管弦楽団定期演奏会において、トゥガン・ソヒエフの指揮でブラームスのピアノ協奏曲第2番を演奏し喝采を浴びた。また、フィギュア・スケートのステファン・ランビエルなどの一流スケーターとのコラボレーションや、パリにてパリ・オペラ座バレエ団のエトワール、マチュー・ガニオとも共演するなど幅広い活躍を展開。
CDは「バッハ・ピアノ・トランスクリプションズ」、「France Romance」、「ベートーヴェン・ソナタアルバム」(ナクソス)など多数録音しており、2023年にはNAXOS JAPANより通算19枚目のCD「幻想を求めて – スクリャービン&ラフマニノフ」(ナクソス)を世界同時リリース。
そのほか、珍しいピアノ作品を取り上げる演奏会シリーズ『レア・ピアノミュージック』のプロデュースや、OTTAVA、ぶらあぼweb stationでの番組パーソナリティを務め、自身のYouTubeチャンネルでも、演奏動画、解説動画、ライブ配信などで幅広い世代から注目されている。多彩なレパートリーと表現力、コンセプチュアルなプログラム、また5か国語を操り国内外で活躍中。テレビ朝日系「徹子の部屋」や「題名のない音楽会」、NHK テレビ「クラシック音楽館」や「クラシック倶楽部」などメディア出演も多数。第39回日本ショパン協会賞受賞。
2024年、日本デビュー20周年を迎え、秋に記念ツアーを予定。公式サイト https://kotarofukuma.com/
公式ファンクラブ https://shimmeringwater.net/
宮田大さんと福間洸太朗さんに 今回の見どころなどをインタビューしました。
Qお互いの印象を教えてください
宮田:福間さんは、お仕事ということ抜きに演奏を楽しんでいる方で、言葉を交わさずに、本番ならではの音楽が一緒にできるのが、すごくいいですよね。チェロとピアノの共演で思うのが、チェロはいつもピアノに背中を向けて弾くことが多くて、背中でどういう風な音楽をやりたいかをアプローチしないといけないんです。見えない中での音楽作りってすごく不安なんですけど、見えてなくても音楽を感じて繋がっていられるっていうのは、すごく貴重な存在なのかなって思います。福間さんはソロ演奏を多くされているんですけど、その中でも室内楽もできるピアニストっていうのは、 なかなか貴重な存在だと思うんですよね。ソリスティックながらも、ちゃんと室内楽で。私はチェロ奏者なので、 特に低音の左手のパートをよく聴いてベースラインで運んでいきたい人なんですけれど、福間さんはメロディーだけでなくベースラインもしっかりとマリアージュされた形で演奏されているのが、チェロ奏者としてはとても演奏しやすいというか、自分が聴いている音楽と同じ流れで弾いてくれているのかな、というのを感じています。
福間:私たちの初共演というのが、 2021年1月だったんですけど、実は他のヨーロッパのピアニストが宮田さんと共演する予定が、コロナの入国規制の関係で来日できないとのことで、代理として私が出演したことがきっかけでした。私にとってはすごく嬉しいお声掛けだったし、初日のリハーサルで会った時から、音楽家としても人間としても素晴らしい方だと思ったんですよね。やっぱり、一緒に演奏するうえで、音楽的な相性も大事なんですけど、性格の相性も重要で、大くんに関しては本当に信頼できるので、毎年のように違うプログラムでご一緒させていただいています。回新しい発見もあるし、同じプログラムでも何公演かやると、毎回ステージやそのときの空気によって、また新しく生まれ変わっているなという感じがすごい楽しめて。彼も本当に音楽を心から楽しんでやっている姿が素晴らしいなと私は思います。
宮田:それと、福間さんは人のことを褒めるんですよ、ちゃんと。リハーサルとかしてて、「そこの音いいね」とか「素敵だね」とか、そういう言葉が出てくるのっていうのは、余裕がないと出てこないと思うんですよ。どちらかというと、ピアニストの方が音数が多いし、チェロ奏者よりも何倍も大変な音をたくさん弾いたりする中、そういう感情がちゃんと芽生えるっていうのは、音楽を楽しむ余裕と人柄なのかな、と。
福間:デュオ共演では、ピアノでないパートの方がその曲に対する拘りが強くピアノパートの弾き方の指示を頂くことが多いですが、度を過ぎると主従関係が生まれてしまうことがあるんですけど、大くんの場合は私との対話、私の解釈だとか、弾き方っていうのをちゃんと尊重してくれるなっていうのが感じられるので、弾いてて本当に心地よいです。
Q:今回のプログラムの見どころは
宮田:最初の曲は、「魔笛」のオペラ作品からとっていて、色々な登場人物が出てきて、チェロとピアノで歌います。次のベートーヴェンのチェロ・ソナタ2番も、私は一つのオペラを見ているような感じがするぐらい劇的な人生ドラマが描かれている風に感じていて。なので、最初の曲でモーツァルトのオペラ作品を取り上げてベートーヴェンが書いているっていうところから、次の曲でチェロ・ソナタ2番に入る流れっていうのが、自分としてはすごく良いなと思います。
福間:ショパンの『華麗なる変奏曲』も、実は『リュドヴィク』というエロール作オペラのアリアが主題なんですよね。実は対になってるんですよね。オペラを主題にした変奏曲っていうところと、ショパンのチェロ・ソナタはト短調で、調性まで一緒。その対比を楽しんでいただけるかなと思いますし、本当に対話があって、楽しいですね。
宮田:作品もそうですけど、やっぱりベートーヴェンの顔をイメージして、こう、ヒゲもじゃの、ムッとした顔をしてる人が描いた作品と思うと、美しいメロディーだけじゃなく、ちょっとエッジが効いていたり、きれいな声だけで歌うんじゃなくて、怒りに触れたような場面も出てきたりとか。
福間:ベートーヴェンは、初期の作品ですが面白い構成なんですよね。2楽章制で、1楽章がすごい長くて、20分ぐらいかかって。重たく、ゆっくりした序奏があって、その後速くなるんですけど、ピアノ・ソナタでそういう構成をとっているのは、悲愴ソナタで、それは第8番なんですよ。それまでの作品は、楽章ごとのテンポが変わらないことが多いんです。重たい序奏から早くなるっていうのは、ベートーヴェンの野心がうかがえるなと思いますね。
Q:室内楽を演奏するうえで大切にしていることはありますか?
宮田:室内楽の一番いいところは、一期一会で演奏できるところですよね。本番中でも、良い意味での裏切りがあったりして、その本番ならではのコンサートになるのが魅力だなって思いますね。
福間:ピアノはどうしても一回音を出すと減衰していく楽器なので、特に弦楽器との共演で穏やかな場面では、伸びのいい音で歌うということを意識して弾いています。
宮田:ベートーヴェンは初期に書かれてる作品なので、私の方がピアニスティックに、音の粒をちゃんと立てて弾かなきゃいけないんです。時には対旋律になったりすることもあるから、どっちが今メロディーを弾いてるのかとか、いろいろと考えなければいけないですね。
福間:ショパンのチェロ・ソナタは彼が生きていた時に出版された最後の作品なんですよね。彼の亡くなる前、最後の演奏会で弾いた曲でもあるんです。
宮田:本当チェロを選んでくれてよかったなと。ショパンの最後の作品だと思って弾くと、曲の最後をどのように演奏するかがいつも悩みます。
福間:この曲は、本当に彼の人生が反映された作品かなって思いますよね。二十歳で祖国を離れて、その後一回も戻ってないので。いろんな葛藤とか憤りとか抱えながら、でもポーランド人としては誇りをずっと持っていたわけで。その中でジョルジュ・サンドと仲良くなりましたけれど、破局を迎えた時なんですよね。そういった、ドラマ性っていうのも、この曲から感じていただけるかなと。ショパンにとって、チェロはピアノの次に好きな楽器だったんだと思います。
Q:初めてやまと芸術文化ホールで演奏するにあたっての想いをお聞かせください。
宮田:チェロ奏者は、床にエンドピンを刺して演奏するので、床の状態と床の響き方がすごく重要、プラス手助けになる。ホールの響きだけじゃなくて、床の振動もすごく大切なので、新しいホールに行ったら、床叩いて、「どこが響くのかな?」とか「梁の上に乗せた方がいいのかな?」とか、「梁の上にピンを刺したほうがいいのかな?」とか、いい場所見つけていきます。毎回自分はここの位置でやりましたっていう、証拠を写真で撮って、次また同じホールに来させてもらった時はそこに挿してみるんですけど、季節とかによって環境も違うし、ピアニストによっても違うんです。やまとのホールは初めてなので、まずはいい場所を探す時間をつくりたいなと。
福間:私は大くんがホールの床をコンコン叩く姿を見るのが好きなんです。(笑)
福間:私はピアニストなので、行く先に置いてある楽器で弾くことがほとんどなんですけれど、それも人との出会いと同じような感じで、第一印象っていうのは必ずしも良くない場合もあるんです。でも、こちらから寄り添う感じに意識や弾き方を変えると、だんだん音が良くなっていくってことがあるんですよね。私は第一印象が、あんまり良くない楽器であっても、決して落ち込まず、その楽器のベストを出したいなっていう気持ちでいつも取り組んでいるんです。やまとのホールは、8年っていうことで、ちょうどいい感じに熟成された音が出るんじゃないかなと思います。ホールにも馴染んでいって、色彩豊かになってるんじゃないかなと思うので楽しみです。
Q:どんな人に演奏を聴いてほしいですか?
福間:ホールに足を運んでプロの演奏を聴くって、すごい貴重な経験だと思うし、なるべく子供たちにもそういう経験を持ってほしいですね。私自身が6歳の時に初めて両親に連れられてコンサートに行ったんです。本当は未就学児はダメだったんですけど、僕背が高かったので。(笑)N響さんのコンサートで中村紘子さんがチャイコフスキーのコンチェルトを弾かれたんですけど、コンサートの後に「僕もあそこで弾きたい!」って言ったんですよ。まあ、その時点でピアノを習い始めていて、ピアノは大好きっていうのはあったんですけど、オーケストラをバックに弾くピアニストは初めてだったので、ものすごい衝撃を受けたのをよく覚えています。それからずっと、ピアニストになりたいっていう漠然な思いから、いざコンクールで賞をいただいてデビューした後にも、やっぱりピアノコンチェルトが弾けるようなピアニストになりたいなっていう思いがまだ続いてるんですよね。
宮田:私は最初はヴァイオリンやってたんですけど、落ち着きがない子だったので、座って練習できるチェロに変わったくらいで。ブラームスのドッペルコンチェルトを小学生の頃に母親と聴きに行ったんですけれど、落ち着けなくて、全然ダメだったから母の判断で前半で帰ることになって。(笑)でも、今でも鮮明に覚えていて、とても思い出に残った演奏会でした。クラシックに馴染みのない方も、まずは足を運んでいただき、会場の空気感や音楽を肌で感じてもらえたら嬉しいです。
Q:テレビでも活躍されるお二人ですが、生演奏とテレビの違いを教えてください。
福間:やっぱり環境が全然違いますよね。テレビでもYoutubeでも、それは自宅でリラックスして、多分お一人か家族とか友人とか本当に仲の良い人だけと見ると思うんですけど、ホールに行くと何百という大勢と一緒にその空間をまず共有する。そして生音の楽器が鳴っていること、音の振動が身体全体に伝わっていること、音の音色だとか質感、空気感だとか目に見えない色々なものが感じられると思いますね。
宮田:コロナ禍で配信などが流行っていた時の良さとしては、奏者の顔とか手元とか、なかなか会場では近くで見れないところまで、細部に見えるっていうところはよかったところではあったのですが、作曲家が残したものを再現する再現者っていう一面と、音楽家としてチェロ奏者としてピアニストとしての表現者という一面を感じれない部分もあって、ホールではそれを実際に感じていただけると思うんです。生の音から得る体感などはホールでしか味わえない経験がですし、例えば、静かな音のときに、聴いているお客さん側が自分自身の心臓の鼓動の音が聞こえたりとか、自分がどういう風に呼吸してるのかとか、自分自身を見つめ直す時間にもなったりするから、演奏会の後に「元気になって帰りました」とかっていうのは、音から得る力で自分自身の再発見にもなっているのではないかと思います。
福間:僕も、本当にそうだなって思ったことが、静かなところでの緊張感っていうのはやっぱり、メディアを通したものと、ホールで聴くのとは全然違うんですよ。クラシックは特にそういったダイナミクスの幅が大きいんですよね。偏見のある言い方かもしれないですけど、クラシックを本当に深く楽しむためには、その繊細な、鳴ってるか鳴っていないかのような、弱音とかにも注意深く聴くための静寂っていうのがすごい大切だと思うんですよね。それは生の音をたくさんの人と一緒に共有することによって、奇跡的な瞬間とか時間になるような気がするんですよね。あと、集中度も違うと思うんですよね。家だと、今日の晩御飯の料理を考えたり、外の天気が気になったり、いろんなところにアンテナが巡っちゃうけれど、ホールの中で聴いてるときには、音楽にすごい集中できると思うので。
宮田:日本人だからこそ感じる"間"とかね。"間"って日本の伝統文化ですごく大切な要素で、音楽にも休符って休むに音符の符って書きますが、休むっていうのは演奏家がただ休む時間ではなく、息を詰めてその緊張感を味わってもらったり、そういう"間"っていうのもお客さんとしても感じることができるのかなと思うんですよね。この緊張感っていうのが日本人ならではの楽しみ方で、だからこそ感じることができるようになってもらえたら嬉しいなと。
Q:大和の皆さんに、メッセージをお願いします。
宮田:チェロとピアノで演奏するチェロ・ソナタはチェロ奏者にとって、とても大切な編成のひとつです。他の編成や数ある楽器の中で作曲家があえて選んだこのチェロ・ソナタという作品と、ピアノとチェロのマリアージュを楽しんでほしいです。また福間さんのピアノと私のチェロが合わさった時の化学変化は他では味わえないので、その辺りも楽しんでほしいです。今年はこのプログラムで各地を巡らせていただくんですけれども、ここのホールでしか聴けない演奏が行われるし、逆に違うホールでしか聴けないコンサートがあるので、ぜひこれをきっかけにいろんなコンサートを聴いてほしいです。
福間:私自身まだ足を運んでないホールなので、すごく楽しみですし、ここで一人でも多くの方と素敵な音楽の時間、空間を共有できるといいなと思います。また、ベートーヴェンとショパンという私も大好きな作曲家2人で、共通項もあるけれど性格はかなり違っていて、ショパンはすごく繊細、ベートーヴェンは感情を躊躇なく露わにする野心家という感じがあるので、その違いも楽しんでいただけると思います。そして、私たちの"ここでしか生まれない対話"を楽しんでいただきたいですよね。