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生涯学習センター

大和市 公共施設の空き状況の確認や予約をおこなうことができます。

【注意点】

  • 仮予約の場合は、利用日3日前の17時までなら、変更・キャンセルが可能です。 それを過ぎますと利用しなくても料金を頂くことになりますので、ご注意ください。
  • 利用日3日前以内の予約入力は変更・キャンセルできませんので、利用日時を間違 えないようご注意ください。
  • ご利用にならない仮予約はできるだけ早めにキャンセルをお願いします。
  • 利用料を納入した本予約は、キャンセルすることはできません。

大和市生涯学習センター
TEL:046-261-0491
FAX:046-265-3189
受付時間:8時30分~20時
休館日:12月29日~1月3日

イベント詳細

  • 概要
  • プロフィール
主催事業

【終了しました】
【満員御礼】
健康都市大学 やまとみらいカレッジ
向田邦子 没後40年 -日常を見つめるまなざし-

1981年8月、向田邦子は取材旅行中、
台湾の航空機墜落事故にて突然逝去、51歳でした。
今もみずみずしさを失わない珠玉のエッセイ、小説。
そして、人としての魅力。

「出かけることが少なくなった」
「家族との時間が増えた」
そんな声が多く聞かれたこの1年。
あなたは何を思い、過ごしていましたか?

改めて今、向田邦子と再会し、
家族や身近な人たち、
日々の出来事を見つめ直してみませんか。

【満員御礼】健康都市大学 やまとみらいカレッジ向田邦子 没後40年 -日常を見つめるまなざし-
チラシ ダウンロード[PDF]
日    時 第1回 6月5日
第2回 6月12日
第3回 6月19日
第4回 7月10日
第5回 7月17日 
(全5回)いずれも土曜 14時00分~16時00分
講    師 ※各回の講師と内容、受講にあたって読むべき本についての詳細は、上記「プロフィール▼」のタグを
ご覧ください。

<第1回>6月5日 “森繁学校”の三人
脚本家・文芸評論家 小林 竜雄(こばやし たつお)氏

<第2回>6月12日 向田エッセイと“昭和”の記憶
共立女子大学教授 深津 謙一郎(ふかつ けんいちろう)氏

<第3回>6月19日 『父の詫び状』の表現
中央学院大学教授 水藤 新子(すいとう しんこ)氏

<第4回>7月10日 ジェンダー論の中の向田邦子 -小説を中心に-
実践女子大学名誉教授 栗原 敦(くりはら あつし)氏

<第5回>7月17日 向田邦子の人と作品
向田邦子研究会代表 半沢 幹一(はんざわ かんいち)氏

対象 大和市内在住・在勤・在学の方
※市外の方も定員に空きがある場合、ご参加できます。
定員 50名/(先着)
持ち物 筆記用具、読んでおくべき本(上記「プロフィール▼」のタグをごご参照ください)は
持参が望ましい。

会    場 601講習室
料    金 2,000円(全5回分)

※初回にお支払いください。返金はできません。
学生1,000円※学生証を持参下さい。

お 申 込 み 5月9日(日)10:00~受付開始。電話または6階生涯学習センター窓口にて
お問い合わせ 生涯学習センター 電話 046-261-0491
注 意 事 項 駐車場の数に限りがありますので、公共交通機関でのご来場をお願いいたします。
※天候や交通機関の運行状況および、その他不可抗力により開催できない場合がございます。
  • 第1回 6月5日(土)
    “森繁学校”の三人

    脚本家・文芸評論家
    小林 竜雄(こばやし たつお)氏

    映画に百恵・友和の「ホワイト・ラブ」、桃井かおりの「もう頬づえはつかない」、テレビドラマは三浦友和の「オトコの居場所」など多数。
    他、向田邦子の評論も手掛ける。




    向田邦子を久世光彦と樹木希林とのかかわりから考察してみたいと思って
    います。
    この三人は昭和四十年の森繁久彌主演のドラマ「七人の孫」で出会いました。
    向田は脚本、久世は演出家、希林はお手伝い役でした。向田達は森繁に
    よってホームドラマの面白さと〈笑いのセンス〉を学びました。まさに
    〝森繁学校〟でした。その成果は後にこのトリオがかかわった「寺内貫太郎一家」に結実していきます。向田たちにとっての絶頂期でした。
    その後、向田、久世、希林は独自の道を歩みます。その〝人生のドラマ〟を紹介したいと思います。
    【参考図書】 
    小林竜雄著 『向田邦子・最後の炎』     
    『向田邦子・恋のすべて』(ともに中公文庫)

    小林 竜雄(こばやし たつお)氏
  • 第2回 6月12日(土)
    向田エッセイと“昭和”の記憶

    共立女子大学教授
    深津 謙一郎(ふかつ けんいちろう)氏

    共立女子大学文芸学部教授。専門は日本近代文学、とくに戦後文学。




    向田邦子は昭和の名エッセイストとして知られています。
    とりわけ、彼女が描く家族(とくに父親)像は、“古き良き昭和”を写し
    出したものとして評判が高いのですが、その理由は何でしょうか。
    そこには、“記憶を読む職人”とも評される彼女の語り(騙り)が大きく
    関わっています。
    本講演では、『父の詫び状』(文春文庫)に収められた「昔カレー」と
    「ごはん」を材料に、向田エッセイの本質に迫ります。
    【受講に当たって読んでおくべき本】 『父の詫び状』(文春文庫)

    深津 謙一郎(ふかつ けんいちろう)氏
  • 第3回 6月19日(土)
    『父の詫び状』の表現

    中央学院大学教授
    水藤 新子(すいとう しんこ)氏

    中央学院大学商学部教授。
    専門は日本語の文体論・表現論。主たる研究対象は幸田文。他に広告コピー、怪談、調理レシピのオノマトペ(擬音語・擬態語)など。




    ドラマのシナリオや小説はフィクションで、登場人物は実在しないし、
    書き手とは別個の存在です。
    片や随筆には、つくりごとではない書き手自身の生活や経験が開陳されます。シナリオや小説に較べれば、ことばひとつ取っても書き手の“素”が現れ
    やすいと見做せるでしょう。
    今回は『父の詫び状』をとりあげ、表現上の特徴――“書きぐせ”のあれ
    これを眺めることを通して、作品の魅力、そして書き手自身の魅力を解き明かしていきます。
    【受講に当たって読んでおくべき本】 『父の詫び状』(文春文庫)

    水藤 新子(すいとう しんこ)氏
  • 第4回7月10日(土)
    ジェンダー論の中の向田邦子 -小説を中心に-

    実践女子大学名誉教授
    栗原 敦(くりはら あつし)氏

    立正女子大学(現、文教大学)・金沢大学・実践女子大学教員を経て、現在、実践女子大学名誉教授。




    先日亡くなられた鴨下信一さん(テレビプロデューサー・演出家)は、向田さんの作品評について、「日本の家庭、日本の家族を書いた」ということはともかく、「最近はこれが『美しく、温かく、なつかしい日本の家庭、家族を書いた』とどうしてかなってしまっている」らしいと指摘して、彼女の作品が〈本当には読まれていないらしい〉という心配を残しておられました。
    その小説作品を例に、鴨下さんの問いを巡って、考え深めてみることにいたしましょう。
    【受講に当たって読んでおくべき本】
    向田さんの短篇小説は 『思い出トランプ』『男どき女どき』 (ともに新潮文庫)でほぼ全てといっていいでしょう。女性視点の作品の中から二三を拾って見るつもりです。

    栗原 敦(くりはら あつし)氏
  • 第5回7月17日(土)
    向田邦子の人と作品

    向田邦子研究会代表
    半沢 幹一(はんざわ かんいち)氏

    共立女子大学文芸学部教授。専門は日本語表現学。
    おもな著書に、『向田邦子の比喩トランプ』 『向田邦子の思い込みトランプ』 『向田邦子の末尾文トランプ』(いずれも新典社新書)。




    向田邦子の人生において、いつ、どのようにして、どのような作品が生み出されたかについてお話しします。
    とはいえ、人生即作品というわけではありません。作品は主として、『父の詫び状』(文春文庫)というエッセイ集と『思い出トランプ』(新潮文庫)という短編小説集を取り上げ、彼女の幼少期から晩年までとの関わりを見てみます。そのうえで、彼女の文章の持ち味や魅力などにも触れる予定です。お話は、作品を読んでいなくても理解できるような内容にするつもりですが、読んでいればさらに理解が深まると思います。
    【受講に当たって読んでおくべき本】
    『父の詫び状』(文春文庫)
    『思い出トランプ』(新潮文庫)

    半沢 幹一(はんざわ かんいち)氏