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生涯学習センター

大和市 公共施設の空き状況の確認や予約をおこなうことができます。

【注意点】

  • 仮予約の場合は、利用日3日前の17時までなら、変更・キャンセルが可能です。 それを過ぎますと利用しなくても料金を頂くことになりますので、ご注意ください。
  • 利用日3日前以内の予約入力は変更・キャンセルできませんので、利用日時を間違 えないようご注意ください。
  • ご利用にならない仮予約はできるだけ早めにキャンセルをお願いします。
  • 利用料を納入した本予約は、キャンセルすることはできません。

大和市生涯学習センター
TEL:046-261-0491
FAX:046-265-3189
受付時間:8時30分~20時
休館日:12月29日~1月3日

イベント詳細

  • 概要
  • プロフィール
主催事業

やまとみらいカレッジ
現代文学風土記・神奈川編
~土地から読み解く、いま・ひと・こころ~

気鋭の文芸批評家が、
現代日本文学の粋(すい)を土地の固有性に着目して論じる、
無二の読書案内!!

やまとみらいカレッジ現代文学風土記・神奈川編 ~土地から読み解く、いま・ひと・こころ~
チラシ ダウンロード[PDF]
日    時 第1回 9月27日
第2回 10月4日
第3回 10月11日 
第4回 10月18日
第5回 10月25日 
いずれも(土)14:00~16:00
講    師 酒井 信 (さかい まこと) 氏
明治大学 准教授


長崎市生まれ。明治大学准教授。早稲田大学卒業後、慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修了。博士(政策・メディア)。慶應義塾大学助教等を経て現職。専門は文芸批評・メディア文化論。著書に『松本清張はよみがえる 国民作家の名作への旅』『現代文学風土記』『吉田修一論』『メディア・リテラシーを高めるための文章演習』ほか。

※各回、内容についての詳細は、上記「プロフィール▼」の
タグをご覧ください。
対象 大和市内在住・在勤・在学の方

※市外の方は8/2(土)からお申込みを受け付けます。

定員 50名/(先着)
持ち物 筆記用具
会    場 大和市文化創造拠点シリウス 6階 生涯学習センター 601講習室
料    金 2,000円(全5回分)

※初回にお支払いください。返金はできません。
学生1,000円※学生証を持参下さい。

お 申 込 み 7/26(土)10:00~ 大和市内在住・在勤・在学の方 
お電話(046-261-0491)・または窓口へ
※市外の方は8/2(土)から申込みを受け付けます。


※WEBからもお申込みできます。
こちらのページからお申込みください(本会場)。

この講座は サテライト 受講も選択 できます 【サテライト受講とは】
メイン会場で行っている講義の様子を、別会場のスクリーンに映して、中継をご覧いただく方法です。
現地に行かなくても受講できます(質疑応答は可能です)。

【会場・申込方法】
つきみ野学習センター(303会議室他)
■申込   :WEBまたは電話(046-275-0088)・窓口
       WEBはこちらのページからお申込みください(サテライト会場)。
■定員   :10名(先着)
■対象  :大和市内在住・在勤・在学者の方  
■受付開始 7/26(土)10:00~
      ※市外の方は8/2(土)から申込みを受け付けます。                         
■参加費 :2,000円(全5回分)学生の方は半額(※学生証をお持ちください)
       ※初回にお支払いください。返金できません。

受講にあたっての注意事項
・居住地域に関わらず、どちらの会場でもお申込みいただけます。受講を希望する会場へお申込みください。
・お一人での複数会場へのお申し込みは、他の受講希望者への妨げとなりますので、ご遠慮ください。
お問い合わせ ■内容について・シリウス会場についてのお問い合わせは
生涯学習センター 電話 046-261-0491

■サテライト会場についてのお問い合わせは
つきみ野学習センター 電話 046-275-0088

  
注 意 事 項 駐車場の数に限りがありますので、公共交通機関でのご来場をお願いいたします。
※天候や交通機関の運行状況および、その他不可抗力により開催できない場合がございます。
  • ①9/27 
    神奈川を代表する現代文学概説、各文学賞の特徴

    神奈川県を舞台にした現代小説について、拙著『現代文学風土記』(西日本新聞社)を手引きとして、その魅力と価値を説明します。横浜市中区の黄金町を舞台に、犯罪に至る少年の内面を描いた、柳美里の『ゴールドラッシュ』。横浜市南区を想起させる場所で、中学生の男女のいじめを描いた、川上美映子の『ヘブン』。鎌倉を舞台に、父と息子の何気ない日常を綴った、保坂和志の『季節の記憶』。箱根を舞台に文芸と演芸の「語り」の魅力をコメディとして展開した、町田康の『湖畔の愛』について、その概要を説明します。また芥川賞と直木賞はどう違うのか、山本周五郎賞や谷崎潤一郎賞など他の文学賞の特徴についても
    お話します。

  • ②10/4 
    走者の内面から迫る箱根駅伝」 三浦しをん『風が強く吹いている』 箱根

    箱根駅伝はなぜ高い視聴率を獲得し、正月を代表する国民的メディア・イベントとして人気を獲得したのでしょうか。個人的には、汗と涙を流し、明確な目標に向かって努力している若者を見たい人が多いのだと思います。本作は「走る」という「原始的な運動」を極める大学の陸上部の選手たちが「東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)」に挑む雄姿を描いた作品です。正月を代表するメディアイベント・箱根駅伝の舞台裏を知ることもできます。三浦しをんは、町田を舞台にした『まほろ駅前多田便利軒』でも人気を博した作家で、この講義では『風が強く吹いている』を中心に三浦しをん作品の魅力に迫ります。

  • ③10/11 
    「皮肉と愛情で軍港を描く」 矢作俊彦『ロング・グッドバイ』 横浜・横須賀
     

    レイモンド・チャンドラーの『The Long Goodbye(長いお別れ)』は、ロサンゼルスを舞台にして、世間から爪弾(つまはじ)きにされてきた、くせの強い大酒飲みの男同士のハード・ボイルドな友情を描いた作品でした。これに対して矢作俊彦の『ロング・グッドバイ』はチャンドラーの名作を参照しつつ、米軍と関りの深い横浜と横須賀を舞台にした作品で、副題は「THE WRONG GOODBYE(間違ったお別れ)」です。戦後日本とアメリカの関係を描いた内容で、矢作俊彦らしい皮肉の効いた作品といえます。この講義では、横浜生まれの日本のハードボイルド小説の第一人者、矢作俊彦作品の「野心的な表現」を味わいます。

  • ④10/18  
    「効率的な現代家族」を先取り 角田光代『空中庭園』 港北ニュータウン

    『空中庭園』というタイトルには「地に足の着かない、美しい住空間」という意味が込められています。小説の舞台は横浜市都筑区の港北ニュータウンだと推定できます。そこはデフレと円高のおかげで建築資材が安価になり、景気刺激策として公共投資が推進された平成期の人工的な住空間=空中庭園です。東京周縁の郊外で生活する人々が住宅ローンの返済や長時間の通勤、人工的な住空間の味気なさの中で疲弊しながら平成不況を生きてきた姿が、作品の下地として描かれていますが、現代から見ると違った見方もできると思います。この講義では、新興住宅地の生活を現代の視点から「歴史的な遺産」として相対化して考えたいと思います。

  • ⑤10/25 
    多文化的な川崎の新現実 佐藤究『テスカトリポカ』 川崎

    直木賞と山本周五郎賞をW受賞した「新しい移民文学」であり、川崎を舞台にした現代小説版「仁義なき戦い」といえる作品です。メキシコの麻薬密売人たちのドローン兵器を用いた縄張り争いや、インドネシアの豪華客船の建造現場で仕組まれる「不正」など、国際社会の暗部に浸透した謀略や戦争を、登場人物たちの際どい内面を通して巧みに描いています。作中に度々登場する「川崎市民の歌(好きです かわさき 愛の街)」の歌詞が、血に塗れた抗争と対照的で味わい深い「悪漢小説」といえます。この講義では現代日本文学の将来性についてお話します。